2023.05.30
【新規開業】3つのポイント:2. 経営者の頭の切り替え
こんにちは。
ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。
さて、今回は、
ホテルへの新規参入の事業者様に
是非とも読んでいただきたい、
「宿泊事業で成功するかどうか」、
新規開業の3つのポイント、
1.「プロのアドバイザー(コンサルタント)の支援」
2.「経営者の頭の切り替え」
3.「開業までの事前準備と開業後の修正」
の2つ目のポイント、
2. 「経営者の頭の切り替え」
についてです。
日本人は、
元々、
「根回し」
や
「事前準備」
などが、得意な国民性を持っていました。
これは
「村社会」
であるが故に、
しっかりと
「周りを固めてから、コトを進める」
と言うことが、自然と身についていました。
ところが、
この30年間、
「糸の切れた凧」
のように、何も基準のないまま、
漂う世代が増え、
たまたま、
「情報商材」
や、
「IT関連」
でメディアに取り上げられる方々が増えたため、
「根無草のような、場当たり的なビジネス」が、
増えてきたように思います。
この流れの中で、
10年20年先を見据えた
「中国人」
や
「インド人」
に、
施設や文化ごと買われていっている、
状況が、本格的に始まっています。
そろそろ、
「子供や孫のために、
20年先、30年先を見据えた、
本当に必要なビジネス・価値観」
へ意識を向けませんか?
大切なことなので、
もう一度書きますね。
しっかりと、
「事前準備を行い」
「30年先を見据えて」
「本当に必要な、世の中にあるべきビジネス・価値観」
を目指しませんか?
「目先のお金」
も、
もちろん大切ですが、
そろそろ
「本質」
を見据えてビジネスを行いませんか。
ただし、
大変申し訳ないのですが、
年齢で全てを切り分けるわけではありませんが、
50代以上の方は、
「もう、経営者としての頭の切り替えは、できない」
と、自分自身に危機感を持っていただいた方が良いです。
バブルを経験して、
そこから、
「既存事業を成功させた」
にしても、
「既存事業が不審になっている」
としても、
どちらにしても、
「経営者としての頭の切り替え」
は、
「かなり難しい」
です。
そして、
「自分は、アクセルではなく、ブレーキになった」
と言う、
「役割が変わった」
と言う意識を持ってください。
新規開業を検討している、
50代以上の経営者であれば、
自分ではなく、
20代30代に任せることを、
「真剣に検討する必要があります」
つまり、
「経営者の頭の切り替え」
とは、
「自分の価値観・役割を切り替える」
ように意識するとともに、
「事業・プロジェクトのトップを任せる」
と言うことです。
私自身40代後半ですが、
「すでに、老害である」
と言う認識を持って、
経営者へのアドバイスを行っています。
50代60代70代などは、
言わずもがな。
「たまに良いことも言うかもしれませんが、
基本的には”老害”です」
と言う認識をご自身でお持ちになり、
「早々に、若手(20代30代)に道を譲る」
と言うことを
「実践・実行してください」
なぜでしょうか?
それは、
「経験の差」
です。
60代・70代の方々は、
「20−40代を、昭和高度経済成長・
バブル終焉の時代で過ごした方々」
です。
今思えば、きっと
「良い時代だった」
と思います。
携帯電話もなく、パソコンもなく、
そんな時代の成功体験が通用するほど、
今の時代は、
「甘くない」
ですし、
基本的には、
「言われたことをやってれば、業績は伸びた時代」
です。
今の時代に通用するほど自分を研鑽した人材は、
「ほんの一握り」
でしょう。
50代は、
よく言われていることですが、
20代で
「バブルの絶頂で就職した世代」
です。
羨ましい限りですが、
今となっては、
「ただの自慢話」
でしかありません。
分不相応な条件で、
自信ばかりで、
実際に
「できる人材」
は、
私の知りうる限りでは、
本当に少ないです。
バブルと同じく、
「栄華」と「虚勢」で成り立っている世代
と言うのが私の感想です。
40代は、
就職氷河期世代、
と言うことで、
「いつまでも下っ端」世代
です。
後輩を育てることもなく、
責任ある仕事につくこともなく、
「成功体験が極端に少なくなる世代」
です。
つまり、
40代も含めて、
これ以上の世代に、
「今の日本を、違うステージへ持っていける人材は、
いない」
と言うことです。
昔から言われている、
「よそもの」
「わかもの」
「かわりもの(バカもの)」
こそ、
今の時代に求められているのでしょう。
そして、
ここに、
「おんなもの」
が加わります。
「女であれば、なんでも良いのか」
と言われそうですし、
家具屋姫の例もありますが、
今、このままの流れで、
日本が進み続けるよりは、
「はるかに希望がある」
のは間違いありません。
そうなると、
「高齢者が、巷に溢れます」
そこで、
2つ提案です。
まずは、
「消費を盛り上げるために、今まで頑張った分、遊んでください」
と言うことです。
もう老後なんですから、
「あと何十年生きる」
みたいなことは、考えずに、
「とにかく、お金を遣ってください」
そして、もう一つは、上述の通り、
「自分達は、アクセルではなく、ブレーキになった」
と言う、
「経営者として、大人として”役割が変わった”と、頭の切り替え」
をしてください。
「もう馬車馬のように働かなくて良い」
のです。
でも、
「アクセルを踏みすぎている若もの」
がいれば、
「ブレーキ」
として、
適切なタイミングで、
「適切なアドバイスができる存在」
になっていただきたいのです。
ぜひ、
「頭を切り替え」
てください。
もう少しだけ、
補足すると、
この提案をすると、
大体の経営者が、
「良い後継者がいない」
と言われます。
大丈夫です。
最初から優秀な経営者はいません。
良い後継者を育てるための、
4つのポイントをお伝えします。
①(可能であれば)一部上場などの大手企業での勤務経験を3年以上積ませる
>>大きな会社での「出来上がっている仕組み」を学ぶ
②同業他社で繁盛している宿泊施設での勤務経験を3年以上積ませる
>>「儲ける仕組み」と「儲けているオペレーション」を学ぶ
③自社に入社後、現場経験を3年以上積ませる
>>②で学んだ理想と、自社の現状のギャップと課題を知る
④後継者として、1つのプロジェクトを任せる
>>③で認識した課題の解決をさせてみる
ことです。
この4つのポイントを経験していれば、
「それほど、大きく外れることはない」
です。
ただし、上記を本当に実践するためには、
「後継者の育成に、最低でも10年間は必要」
です。
今から準備しても、
間に合わないかもしれませんが、
やらないよりは、
はるかにマシです。
さて、話が、
「事業承継」に流れてしまいましたが、
50代以上の経営者で、
宿泊施設など、
新規開業をお考えの方は、
すぐに後継者育成に取り組むか、
「新規開業プロジェクトを20代30代の
若手後継者に任せてみてください」。
もしそのような人材がいないのであれば、
他から連れてくるしかありません。
業界内では、
人材の奪い合いです。
「本気の宿泊施設の新規開業」
は、
「本気の事業承継」
を考えることから始まるのかもしれません。
ただし、
経営者が、
20代、30代の方
であれば、
上記のような
「事業承継」
は必要ありません。
「新鮮な目」
で、
「宿泊施設の開業は、ゴールではなく、スタート」
と言う認識を持って、
「ホテルを、お客様と、スタッフと、一緒に育てていく」
と言う意識で、
進めることで、
かなり、違った結果になってくると思います。
大切なことなので、
もう一度言います。
「宿泊施設の開業は、ゴールではなく、スタート」
と言う認識を持って、
「ホテルを、お客様と、スタッフと、一緒に育てていく」
と言う意識で、
進めることです。
次回は、
新規開業の3つのポイントの3つ目、
3. 事前準備
について、
解説します。
ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。
さて、今回は、
ホテルへの新規参入の事業者様に
是非とも読んでいただきたい、
「宿泊事業で成功するかどうか」、
新規開業の3つのポイント、
1.「プロのアドバイザー(コンサルタント)の支援」
2.「経営者の頭の切り替え」
3.「開業までの事前準備と開業後の修正」
の2つ目のポイント、
2. 「経営者の頭の切り替え」
についてです。
日本人は、
元々、
「根回し」
や
「事前準備」
などが、得意な国民性を持っていました。
これは
「村社会」
であるが故に、
しっかりと
「周りを固めてから、コトを進める」
と言うことが、自然と身についていました。
ところが、
この30年間、
「糸の切れた凧」
のように、何も基準のないまま、
漂う世代が増え、
たまたま、
「情報商材」
や、
「IT関連」
でメディアに取り上げられる方々が増えたため、
「根無草のような、場当たり的なビジネス」が、
増えてきたように思います。
この流れの中で、
10年20年先を見据えた
「中国人」
や
「インド人」
に、
施設や文化ごと買われていっている、
状況が、本格的に始まっています。
そろそろ、
「子供や孫のために、
20年先、30年先を見据えた、
本当に必要なビジネス・価値観」
へ意識を向けませんか?
大切なことなので、
もう一度書きますね。
しっかりと、
「事前準備を行い」
「30年先を見据えて」
「本当に必要な、世の中にあるべきビジネス・価値観」
を目指しませんか?
「目先のお金」
も、
もちろん大切ですが、
そろそろ
「本質」
を見据えてビジネスを行いませんか。
ただし、
大変申し訳ないのですが、
年齢で全てを切り分けるわけではありませんが、
50代以上の方は、
「もう、経営者としての頭の切り替えは、できない」
と、自分自身に危機感を持っていただいた方が良いです。
バブルを経験して、
そこから、
「既存事業を成功させた」
にしても、
「既存事業が不審になっている」
としても、
どちらにしても、
「経営者としての頭の切り替え」
は、
「かなり難しい」
です。
そして、
「自分は、アクセルではなく、ブレーキになった」
と言う、
「役割が変わった」
と言う意識を持ってください。
新規開業を検討している、
50代以上の経営者であれば、
自分ではなく、
20代30代に任せることを、
「真剣に検討する必要があります」
つまり、
「経営者の頭の切り替え」
とは、
「自分の価値観・役割を切り替える」
ように意識するとともに、
「事業・プロジェクトのトップを任せる」
と言うことです。
私自身40代後半ですが、
「すでに、老害である」
と言う認識を持って、
経営者へのアドバイスを行っています。
50代60代70代などは、
言わずもがな。
「たまに良いことも言うかもしれませんが、
基本的には”老害”です」
と言う認識をご自身でお持ちになり、
「早々に、若手(20代30代)に道を譲る」
と言うことを
「実践・実行してください」
なぜでしょうか?
それは、
「経験の差」
です。
60代・70代の方々は、
「20−40代を、昭和高度経済成長・
バブル終焉の時代で過ごした方々」
です。
今思えば、きっと
「良い時代だった」
と思います。
携帯電話もなく、パソコンもなく、
そんな時代の成功体験が通用するほど、
今の時代は、
「甘くない」
ですし、
基本的には、
「言われたことをやってれば、業績は伸びた時代」
です。
今の時代に通用するほど自分を研鑽した人材は、
「ほんの一握り」
でしょう。
50代は、
よく言われていることですが、
20代で
「バブルの絶頂で就職した世代」
です。
羨ましい限りですが、
今となっては、
「ただの自慢話」
でしかありません。
分不相応な条件で、
自信ばかりで、
実際に
「できる人材」
は、
私の知りうる限りでは、
本当に少ないです。
バブルと同じく、
「栄華」と「虚勢」で成り立っている世代
と言うのが私の感想です。
40代は、
就職氷河期世代、
と言うことで、
「いつまでも下っ端」世代
です。
後輩を育てることもなく、
責任ある仕事につくこともなく、
「成功体験が極端に少なくなる世代」
です。
つまり、
40代も含めて、
これ以上の世代に、
「今の日本を、違うステージへ持っていける人材は、
いない」
と言うことです。
昔から言われている、
「よそもの」
「わかもの」
「かわりもの(バカもの)」
こそ、
今の時代に求められているのでしょう。
そして、
ここに、
「おんなもの」
が加わります。
「女であれば、なんでも良いのか」
と言われそうですし、
家具屋姫の例もありますが、
今、このままの流れで、
日本が進み続けるよりは、
「はるかに希望がある」
のは間違いありません。
そうなると、
「高齢者が、巷に溢れます」
そこで、
2つ提案です。
まずは、
「消費を盛り上げるために、今まで頑張った分、遊んでください」
と言うことです。
もう老後なんですから、
「あと何十年生きる」
みたいなことは、考えずに、
「とにかく、お金を遣ってください」
そして、もう一つは、上述の通り、
「自分達は、アクセルではなく、ブレーキになった」
と言う、
「経営者として、大人として”役割が変わった”と、頭の切り替え」
をしてください。
「もう馬車馬のように働かなくて良い」
のです。
でも、
「アクセルを踏みすぎている若もの」
がいれば、
「ブレーキ」
として、
適切なタイミングで、
「適切なアドバイスができる存在」
になっていただきたいのです。
ぜひ、
「頭を切り替え」
てください。
もう少しだけ、
補足すると、
この提案をすると、
大体の経営者が、
「良い後継者がいない」
と言われます。
大丈夫です。
最初から優秀な経営者はいません。
良い後継者を育てるための、
4つのポイントをお伝えします。
①(可能であれば)一部上場などの大手企業での勤務経験を3年以上積ませる
>>大きな会社での「出来上がっている仕組み」を学ぶ
②同業他社で繁盛している宿泊施設での勤務経験を3年以上積ませる
>>「儲ける仕組み」と「儲けているオペレーション」を学ぶ
③自社に入社後、現場経験を3年以上積ませる
>>②で学んだ理想と、自社の現状のギャップと課題を知る
④後継者として、1つのプロジェクトを任せる
>>③で認識した課題の解決をさせてみる
ことです。
この4つのポイントを経験していれば、
「それほど、大きく外れることはない」
です。
ただし、上記を本当に実践するためには、
「後継者の育成に、最低でも10年間は必要」
です。
今から準備しても、
間に合わないかもしれませんが、
やらないよりは、
はるかにマシです。
さて、話が、
「事業承継」に流れてしまいましたが、
50代以上の経営者で、
宿泊施設など、
新規開業をお考えの方は、
すぐに後継者育成に取り組むか、
「新規開業プロジェクトを20代30代の
若手後継者に任せてみてください」。
もしそのような人材がいないのであれば、
他から連れてくるしかありません。
業界内では、
人材の奪い合いです。
「本気の宿泊施設の新規開業」
は、
「本気の事業承継」
を考えることから始まるのかもしれません。
ただし、
経営者が、
20代、30代の方
であれば、
上記のような
「事業承継」
は必要ありません。
「新鮮な目」
で、
「宿泊施設の開業は、ゴールではなく、スタート」
と言う認識を持って、
「ホテルを、お客様と、スタッフと、一緒に育てていく」
と言う意識で、
進めることで、
かなり、違った結果になってくると思います。
大切なことなので、
もう一度言います。
「宿泊施設の開業は、ゴールではなく、スタート」
と言う認識を持って、
「ホテルを、お客様と、スタッフと、一緒に育てていく」
と言う意識で、
進めることです。
次回は、
新規開業の3つのポイントの3つ目、
3. 事前準備
について、
解説します。