2023.04.20
本当に良いホテル・旅館って、どんなホテル・旅館ですか？
みなさん、
こんにちは。
ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。
最近「開業」のご相談が増えてきました。
本業の不振だったり、
前向きな新事業として、
社長の趣味として。
目的やきっかけは、なんでも良いと思います。
日本に素敵なホテル・旅館が増えることは、
とても嬉しいことですし、
日本には、数えきれない魅力的なコンテンツがあるので、
そのコンテンツを心ゆくまで提供するためには、
ホテル・旅館、レストランが、必ず必要になってきます。
さて、では、「素敵なホテル・旅館」って、
どんなホテル・旅館だと思いますか？
「本当に良いホテル・旅館」って、
どんなホテル・旅館だと思いますか？
これって、実はとても難しい質問ですよね。
人によって違いますし、
運営会社の考え方によっても異なります。
数字を重視して、「高利益体質のホテル・旅館が良い」
と言う声もあるでしょうし、
「美味しい料理を提供するのが、良いホテル・旅館だ」
と言う考え方もあるでしょう。
つまり、運営する方々の考え方によって、
「変わる」でしょうし、
そして、
運営する方々の考え方で、
「”本当に良いホテル・旅館”の定義を、自分たちで決める」
ことが重要なのかと思います。
食事なのか、温泉なのか、景観なのか、サービスなのか、
それ以外の特徴的な"何か"なのか？
例えば、
京都に「旅館」を開業するとします。
場所は、
例えば、京都の東山区、清水寺の近く、
客室数12室、
１部屋50m2以上のスイート、
食事はありません。
1泊5万円です。
この旅館は、
「本当に良い旅館」でしょうか？
全ての旅行者にとって
「本当に良い旅館」と言うのは、
やはり難しいです。
そうなると、何を基準にするか、
ポイントが3つあります。
①ターゲット：どんな人が、この旅館に泊まって、最も喜んで、最も高いお金を、喜んで払ってくれるか
②滞在提案：①の人が最も喜ぶ滞在は、どのような滞在をご提案すれば、さらに喜んでもらえるのか
③不足：①の方に、②を過ごしていただくためには、「何が不足しているのか？」の見直し
です。
特に、継続的な、顧客満足度向上とリピーターの獲得には、③がとても重要になってきます。
話が少し変わりますが、
この話を、新しくホテルをはじめたい、と言う
建築会社の社長さんや、不動産業の社長さんと話しても
あまりピンときてもらえません。
それは、以前にも書いたかもしれませんが、
「ホテル開業がゴール」
と考えているのか、
「ホテル開業がスタート」
と考えているかの違い、だと私は考えています。
つまり、マンションデベロッパーなどは、
建物が完成したら、販売して、ある意味完了です。
不動産も、取引したら、完了です。
「そこから、施設を育てる」
と言う感覚は、あまり無いように思います。
ホテル・旅館などのサービス業では、
「開業はスタート」です。
ここから「ホテル・旅館を育てていく」
必要があります。
そして、
「どんなホテルに育てたいのか」
が、とても重要で、
「自分の想う理想のホテル・旅館」
これこそが、
「本当に良いホテル・旅館」と言うことになります。
そのためには、資金面や人材面で、
できること・できないこと、
多々あると思います。
いきなり、最初からベストのものは作れません。
試行錯誤しながら、創意工夫をしながら、
ベスト、と言うよりは、ベターの積み重ねで、
ベストに近づけていく、と言う理解が、近いでしょうか。
重要なのは、
「自分で決める」こと。
「自分であるべき理想の姿を描く」こと。
「どんな人に一番喜んでもらいたいか、イメージする」こと。
でしょう。
ぜひ、これからホテル・旅館の開業をお考えの方は、
この辺りをしっかり構想に時間をかけることで、
経済的に施工できるホテルの可能性は、
かなり高まると思います。
ぜひ、一度、時間をかけて、時には、数年間かけて、
じっくりと構想してみてください。
ちなみに、長野県軽井沢にある「星のや軽井沢」は、
構想7年、らしいです。
私も働かせていただいいましたが、
コンセプトや景観など、
「抜群に完成度が高い」旅館です。
ちょっとお高いですが、
機会があれば、泊まられてみてはどうでしょうか。
2泊３日泊まれば、いろんなことに気づける旅館だと思います。
宣伝みたいになってすいません。
こんにちは。
ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。
最近「開業」のご相談が増えてきました。
本業の不振だったり、
前向きな新事業として、
社長の趣味として。
目的やきっかけは、なんでも良いと思います。
日本に素敵なホテル・旅館が増えることは、
とても嬉しいことですし、
日本には、数えきれない魅力的なコンテンツがあるので、
そのコンテンツを心ゆくまで提供するためには、
ホテル・旅館、レストランが、必ず必要になってきます。
さて、では、「素敵なホテル・旅館」って、
どんなホテル・旅館だと思いますか？
「本当に良いホテル・旅館」って、
どんなホテル・旅館だと思いますか？
これって、実はとても難しい質問ですよね。
人によって違いますし、
運営会社の考え方によっても異なります。
数字を重視して、「高利益体質のホテル・旅館が良い」
と言う声もあるでしょうし、
「美味しい料理を提供するのが、良いホテル・旅館だ」
と言う考え方もあるでしょう。
つまり、運営する方々の考え方によって、
「変わる」でしょうし、
そして、
運営する方々の考え方で、
「”本当に良いホテル・旅館”の定義を、自分たちで決める」
ことが重要なのかと思います。
食事なのか、温泉なのか、景観なのか、サービスなのか、
それ以外の特徴的な"何か"なのか？
例えば、
京都に「旅館」を開業するとします。
場所は、
例えば、京都の東山区、清水寺の近く、
客室数12室、
１部屋50m2以上のスイート、
食事はありません。
1泊5万円です。
この旅館は、
「本当に良い旅館」でしょうか？
全ての旅行者にとって
「本当に良い旅館」と言うのは、
やはり難しいです。
そうなると、何を基準にするか、
ポイントが3つあります。
①ターゲット：どんな人が、この旅館に泊まって、最も喜んで、最も高いお金を、喜んで払ってくれるか
②滞在提案：①の人が最も喜ぶ滞在は、どのような滞在をご提案すれば、さらに喜んでもらえるのか
③不足：①の方に、②を過ごしていただくためには、「何が不足しているのか？」の見直し
です。
特に、継続的な、顧客満足度向上とリピーターの獲得には、③がとても重要になってきます。
話が少し変わりますが、
この話を、新しくホテルをはじめたい、と言う
建築会社の社長さんや、不動産業の社長さんと話しても
あまりピンときてもらえません。
それは、以前にも書いたかもしれませんが、
「ホテル開業がゴール」
と考えているのか、
「ホテル開業がスタート」
と考えているかの違い、だと私は考えています。
つまり、マンションデベロッパーなどは、
建物が完成したら、販売して、ある意味完了です。
不動産も、取引したら、完了です。
「そこから、施設を育てる」
と言う感覚は、あまり無いように思います。
ホテル・旅館などのサービス業では、
「開業はスタート」です。
ここから「ホテル・旅館を育てていく」
必要があります。
そして、
「どんなホテルに育てたいのか」
が、とても重要で、
「自分の想う理想のホテル・旅館」
これこそが、
「本当に良いホテル・旅館」と言うことになります。
そのためには、資金面や人材面で、
できること・できないこと、
多々あると思います。
いきなり、最初からベストのものは作れません。
試行錯誤しながら、創意工夫をしながら、
ベスト、と言うよりは、ベターの積み重ねで、
ベストに近づけていく、と言う理解が、近いでしょうか。
重要なのは、
「自分で決める」こと。
「自分であるべき理想の姿を描く」こと。
「どんな人に一番喜んでもらいたいか、イメージする」こと。
でしょう。
ぜひ、これからホテル・旅館の開業をお考えの方は、
この辺りをしっかり構想に時間をかけることで、
経済的に施工できるホテルの可能性は、
かなり高まると思います。
ぜひ、一度、時間をかけて、時には、数年間かけて、
じっくりと構想してみてください。
ちなみに、長野県軽井沢にある「星のや軽井沢」は、
構想7年、らしいです。
私も働かせていただいいましたが、
コンセプトや景観など、
「抜群に完成度が高い」旅館です。
ちょっとお高いですが、
機会があれば、泊まられてみてはどうでしょうか。
2泊３日泊まれば、いろんなことに気づける旅館だと思います。
宣伝みたいになってすいません。
