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2022.05.31

退職を防ぐ ③ 自分の実力を認識させ、成長へつなげる

こんにちは。

ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。

今回は、

「退職を防ぐ ③ 自分の実力を認識させ、成長へつなげる」

です。


私も、

新卒のサラリーマンの頃、

若気の至りですが、


「自分がいないと、この部署はまわらない」


や、



「私を辞めさせたら、大変なことになるぞ」


と、


”勘違い”していた時期がありました。


会社は、


社長も含めて、


「いくらでも代わりがいる」


状況が、


””理想の状況”


です。


規模が大きい企業であれば、あるほど、


そのようにしておかないと、


「リスクが大きすぎる」


からです。


これは、


「能力の問題」ではなく、


どこに何があるかわからなくなる、


「ブラックボックス化のリスク」


です。


そのため、


常に、


どこに何があり、


誰と誰が打ち合わせを行い、


誰と取引しているのか


どのような戦略で、この施設は進んでいるのか、


どのような顧客が来ているのか


そもそも、


赤字なのか、黒字なのか、


従業員は、


辞めたいのか、辞めたく無いのか、


なども含めて、


「クリアボックス化する必要があるから」


です。


世の中の不正の原因は、


ほとんどが、


この「ブラックボックス化」によるものです。


ただし、


これは、広く社会を知っている


「常識人」


の場合です。


学校を卒業して、


「この会社しか知らない」


人へ伝えても、理解できません。


なぜなら、


「他を知らない」


からです。


そのために、


「学校の友達と会う」





「異業種交流会」


などは、20代では、


「他を知る」


と言う意味では、


とても有効です。


ところが、


20代は、

このような


「時間的な余裕」


もなければ、


「経済的な余裕」


もありません。


毎日、会社と上司の愚痴を言って終始する、


と言うのが現実です。



特に新型コロナウイルス感染症の影響で、


「誰とも話すことなく、自分一人で考える」


状況は、非常に危険です。


そのため、


「誰とも相談することなく、勝手に結論づけて、辞めていく」


状況です。



そのために、真っ先に必要な対策が、


「上司・先輩・同僚とのコミュニケーション」


です。


ただし、、多くの上司・先輩が勘違いしているのは、


「自分の体験談を話す」人が多いことです。


これは、要りません。


時代が違います。状況も違います。


鬱陶しいだけです。


何が必要なのか、



「自分と向き合わせる”きっかけ”を作ること」


「人生の目標とか夢とかあるのか?」


「なんでこの会社に入ったのかな?」


「入社の時、この会社で実現したいことは、なんだった?」


などです。


「上司・先輩との比較」


ではなく、



「自分との比較 = 自分の納得感」


を認識させないと、


いつまで経っても、


「言われたことしかできない、お子様社員」


になります。



私が支援しているホテルでも、


50代でも、60代でも、


このような発想の管理者が、たくさんいます。


結局、


「ここしか知らない = 井の中の蛙」


になっていて、


実際の業務をさせてみても、


残念ながら、


「全く役に立たない」


方々ばかりです。


まずは、


「自分と向き合わせる」


ことです。


これは、


「年代は関係ありません」


いくつになっても、認識させる必要があります。


そして、


「年齢に関係なく、目標を持たせ、成長へつなげる」


ことです。


もちろん、


「50代の管理者の目標」


と、


「20代の新卒社員の目標」


は、


目線も、具体性も、全く異なるものであるべきです。


ただ、多くの中小零細企業の管理者と新卒の目標を、


書かせてみると、


「20代の方が、具体的で、崇高な目標をかく」


と言うことが、わかっています。


50代は、もうすでに燃え尽きているのでしょうか。


これが、



「日本の現状」


です。



本当に、会社を、企業を、施設を、


成長させたいのであれば、


20代、30代の社員を中心に、


あるいは、


その世代も、すでに干からびてきている人も多いため、


「新卒の純真無垢な情熱に賭ける」


のが、


最適解だと思います。


もちろん、


新卒社員は、車で言えば、


「ブレーキもハンドルもないアクセルだけの車」


です。


そこを、ベテラン社員が、


「ハンドル・ブレーキとして、うまくコントロールする」


ことです。


多くの、社長・管理職の方が、


「自分がアクセル・ハンドル」


だと思っています。


日本電産の永守社長や


ユニクロの柳井社長のような


稀有な能力を持っている方ですら、


「経営判断を、老化には勝てません」


近い将来、


「経営判断を誤る可能性も高い」

でしょう。
(そもそも、後継者選びで、何回も失敗しているので、
人を観る眼はない、と認識すべきでしょう)



今の日本の、50代・60代・70代以上の、


政治家、


経営者、


教育者、


に必要なのは、


自分は、アクセルではなく、



「必要な時に、必要な役割を果たす、ハンドル・ブレーキとしての役割を果たす」



と言う認識です。


ブレーキは踏みっぱなしでは、


車は進みません。


高速道路を走るときに、


ハンドルを、あっちへこっちへ、切っていれば


車は安定しません。


アクセルは、若い方へ任せて、


自分は、


「経営者として」


しっかりと、


「コントロールすること」


です。


この姿を見せることで、


「管理職は、信頼されている」


と認識して、


その管理職の姿を見て、


「若手社員も、安心できる会社だ」


と言う、認識を持ちます。


そして、


「この会社なら、自分も成長できる」


と実感すれば、


辞めないでしょう。


そんな、

会社を、

社長を、

経営者を

目指してみてください。