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2022.03.29

旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム ⑤壁紙

こんにちは。

ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。

前回に続けて、


「旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム」


について、書きたいと思います。


今回は、


「壁紙」


です。


ざっくりと


「壁紙」


と言われても、

困惑する方もいらっしゃるかもしれません。


このタイトルを思い出してください。

「3つのカラー」

と言うキーワードがあります。


つまり、

客室なり、フロント周りなり、
パブリックスペースなりを、

「コンセプトカラーで統一感を醸成する」

には、

「壁紙」

がとても重要な役割を果たすのです。


もちろん、カーペットやカーテンなども
重要ですが、

お客様へのインパクト含めて、


「壁紙」


に勝るものはありません。


また、

「壁紙」

と書いていますが、


いくつかの種類を活用することで、


「ホテルらしさ」





「旅館らしさ」


を創り出すことができます。



ホテルや旅館で使われる

「壁紙」

の種類は、

大きく2種類に分けられます。
(いろんな定義がありますが、
あくまで「演出用壁紙」と言う意味で)



・一般的な壁紙(ビニル・布・紙など)
・漆喰など塗り



これ以外にも、

和紙を活用した壁の演出の仕方などもありますが、

ちょっとテクニックが必要なので、

後ほど、紹介します。


最近では、

「壁紙」

は自分でDIYすることも多いですが、


前回にも書きましたが、

やはり


「しっかりとした業者様にお願いする」


が基本です。

ただ、それでも、


「経費節約」


が目的ではなく、

「魅力的な施設の演出」

と言う意味では、

以下のような壁紙屋さんもあります。

https://walpa.jp



さて、


「壁紙」


は何を選びましょうか。


まずは、


「ホテル・旅館はリラックスする場所」


と言う前提を忘れないようにしてください。



最近、


「アートホテル」


を売りにしているホテルを数多くみます。


落ち着きません。


リラックスできません。



まだセンスが合えば良いでしょうが、


センスが合わなければ、


「地獄」


です。


「パブリックスペースへのアート」


は、まだ許容範囲ですが、


「客室へのアート」


は、無くなっていくと思います。


私の提案の通り、


「コンセプトカラーの壁紙」





「流木のアート」





「照明や絵画、鏡」



程度で落ち着くのかと思います。


また、部屋全体を、


「同じ色の壁紙で埋める」


となると、


かなり「重い」部屋になります。


「梁」


の部分や、


「一面のみ」





「壁紙」


を効果的に使うことをお勧めします。


「ヘッドボード後ろ」





「テレビ周り」

などもお勧めです。





「壁紙」


ではありませんが、

カーペットなども、


「コンセプトカラーにした方が良いですか?」


と言う質問をいただくことがあります。


いえ、本音で言えば、


「床はブラウン」が基本です。


これは、


「ゴミ・髪の毛などを、目立たなくする」
「コーヒーなどのシミも、目立たなくする」
「虫の死骸なども、目立たなくする」

と言うことです。

グレーも避けるべきでしょう。


ホワイトやオレンジ、グリーンなど明るい色は、
絶対にNGです。


ブルー系を使うこともありますが、
色遣いが、まあまあ難しいので、
ある程度、経験を積んで、

業者とよく打ち合わせしてから、

「コンセプトルーム」

として、設定してみるのは、
良いかもしれませんね。


次に、


「漆喰」


です。


これは、正直、
今一番おすすめのアイテムです。


しかし、

「漆喰は業者に頼むと高い」

です。


DIYも販売しているのですが・・・。


客室ではなく、

まずは「DIY練習」して、

パブリックスペースなどに使ってみることを

お勧めします。

例えば、以下のような


「漆喰」


がDIYで販売しています。

https://www.umakunureru.com/製品について/?gclid=Cj0KCQjw0PWRBhDKARIsAPKHFGgngKz5iVJQ4iG6TuP5th081Lo_Rhz3vGC7jlWqZrD5nvlWbIQEPJsaAjeLEALw_wcB


イメージとしては↓のような感じになると思います。



この微妙な凹凸の表情が、

「漆喰」の魅力です。


なので、逆に


「凸凹がある方が、表情が豊か」


と言うことになります。


客室にいきなり導入するのは難しいかもしれませんが、

ぜひ、このようなアイテムで演出しながら、

魅力的な設えを作りましょう。



さらに、応用編ですと、


例えば、


「ある柱のみ、溶かした和紙を叩きつけて、演出する」

なんて、テクニックもあります。


私が支援した旅館様で、


「今回のプロジェクトのきっかけに”何か”したい」


と言うことでしたので、


和紙を溶かして、

壁の一部に模様を残して、マスキングして、


みんなで、ぐちょぐちょの和紙を柱に叩きつける、


と言うセレモニーをやりました。

汚れたりするので、

乾燥後、コーティングをして、
記念に残してあります。


こんな使い方も、

「魅力的な設えの演出」


として、ご参考になれば、と思います。



さて、3つのカラーと5つのアイテム、

いかがでしたか?


ぜひ、魅力的な施設・設えを演出するために、

ご参考になれば。


具体的なアドバイスがほしい方は、

ホームページからお問合せくださいね。