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2022.03.28

旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム ④鏡

こんにちは。

ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。


今回は、


前回の続き、


「旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム」


で、


「鏡」


です。

旅館に「鏡」は、
とっても難しいアイテムです。

おもむろに置いてあっても

「怖い」

とか、言われることも多いためです。


逆に、


「ホテル」


だと、とても有効な使い方ができるアイテムです。


これは、やはり


「洋風」


「和風」


の違いが大きく出るようです。


ただ、逆に言えば、


「旅館で”鏡”を効果的に使えれば、
それだけで、施設の魅力は、
抜群にアップする」


と言うことです。


では、「鏡」についての、
基本的な役割ですが、

・化粧用
・衣装用
・部屋を広く見せる
・インテリア

が挙げられると思います。


ホテル・旅館においては、

まず「機能面」としての
「化粧用」「衣装用」としての鏡が重要になってきます。

この場合は、

「設置場所」

です。

「鏡がどこに置いてあるか」

と言うことです。


旅館ですと、

「鏡台」が、

部屋の奥や、
床の間横に置いてあることが、

多いですが、

ここにも工夫が必要かもしれません。


なぜなら、


最近の旅館には、


当たり前ですが、


「洗面所」


があります。


むしろ、


「洗面所で快適に化粧ができる」


ことの方が、重要性が増しています。


そのため、


洗面所に

「椅子を置く」

ことは

「当たり前の設え」

になっています。


この辺りは、

「男性が中心に部屋の設計」

をおこなっていると、

疎かになっているホテル・旅館も多いです。


ホテル・旅館も、


「女性目線」


で考えないと、陳腐化していきます。
(ジェンダーの考え方などは、
一旦、置いておきます)

基本的に、


男性は、


「自分以外は無関心」


です。


サービス業には向きません。


逆に女性は、


「他人に関心」


です。


本気で、日本の観光を変えるには、



「女性目線での商品開発とサービス開発を、
男性目線で、機能化していく」




と言う視点が必要です。
(↑自体が、男性目線ですが・・・)


まあ、男性がどう、女性がどう、

と言うよりも、


それぞれが「良い」と思う商品・サービスを、


「いつでも実現できる社会」


が、最もふさわしいと思います。



さて、話を

「鏡」

に戻しましょう。


機能面での「鏡」は、

洗面所に任せるとして、


次に、

・部屋を広く魅せるアイテム


としての「鏡」です。


これを、

活用できているホテル・旅館は、

まだまだ少ないですね。


例えば、
こんな使い方ですね↓





これは「姿見」としての鏡ではなく、


「部屋を広く魅せる」アイテムとして、


「インテリアアイテム」


としての鏡の使い方です。


そのため、


通常は「縦置き」にする鏡を、


あえて、


「横置き」


にしています。



さらに、ここに

「照明」

を合わせることで↓




と言うような、


「オシャレインテリア」


を演出することができます。



さて、ここまで書きましたが、


このベースは


「ホテル=洋風」


です。


ホテルでしたら、


このような演出が、

非常に効果的に行うことができます。



これが


「旅館」


になると、


途端に難しくなります。


そこで、

「旅館」にも合う鏡をいくつか紹介します。



まずは、定番ですが「市松」です。

最もしっくりくるのではないでしょうか。

さらに、この鏡を、

例えばロビーなどに設置するときに、

複数枚購入して、

「市松状に並べる」

ことで、ちょっとした

インパクトを演出することもできます。




これは、ちょっと上級編ですが、

こういった、少しクセのある「鏡」

の方が、旅館は、合わせやすいです。




「丸型」は、

「和風」

との相性がすごく良いです。

写真は

「北欧風」

ですが、

それでも、しっくりくるのが、

不思議です。





どうしても、なかなか、良い鏡が見つからない時は、


「壁掛け三面鏡」


がオススメです。

できれば、


「外観は木」


が良いです。

どうしてもしっくり来ない時には、


「外側に和紙(障子紙など)を貼る」

と言うテクニックもありますが、

それは、慣れてきてからにしてくださいね。


一応、お金を取る旅館で、

「素人手作りDIY」

はNGです。


こういったことも、


「しっかり業者に任せる」


と言うことも、必要経費です。


また


「鏡」


の場合は、


「割れる」


ことがあります。


地震などの場合、


お客様の命に関わる可能性も高いです。


そのため、

必ず、


「飛散防止フィルム」


などを貼り付けてください。

これも業者に責任を持ってお願いしましょう。


こういったアイテムを、


「楽しみながら設えの魅力を上げていく」


ことが、ホテルや旅館の魅力につながっていきます。


ぜひ、試してみてください。


次回は、5回目「壁紙」について書きます。