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2022.03.27

旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム ③クッション(柔らかいもの)

こんにちは。

ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。

前回の続きです。


「旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム


③クッション」




です。


今まで、高級温泉旅館やリゾートホテルで

支配人などを勤めさせていただいた経験から、


これは

「必須アイテム」

です。


お客様は、

「第一印象」

をとても大切にされます。

しかも、


「無意識に」


です。

そして、その


「第一印象」


が、案外、滞在の最後まで影響することが多いです。


まずは、


「宿の外観」


これは、外観に使われている

「素材」「色」

あるいは、最初にコンタクトしてきた


「スタッフの笑顔・声」


などが影響します。



私が、熱海で副支配人として関わった


高級温泉旅館は、


「エントランスに巨岩」




がありました。


これを見たお客様の

「第一印象」

は、


「厳か」

だと思います。

あるいは


「緊張」


です。


「岩」ですから。


また、

外観は、


「黒曜石」


で、

「真っ黒」

でした。

これも、


「緊張」


です。


もちろん、


「高級感」
「ラグジュアリー」

と言う風に感じる方もいらっしゃるでしょうが、

一歩違えば、全然違う印象になります。


ただし、秀逸なのは、

ここから、

「庭に自然が多く」


「部屋は木が前面に溢れている」


と言う設えなので、


結果的に、


「一旦緊張させた後、客室に入るとリラックスできる」


と言う効果を(図らずも?)演出できていたようです。


「スタッフの笑顔」「挨拶・声」も重要な要素です。


人間ですから、

素敵な声で、素敵なタイミングで、
素敵な言葉をかけられれば、
当然嬉しくなるのは当たり前の話です。

さて、そこから、

チェックインで、客室へ案内されます。


部屋へ入った時の

「最初の印象」

は、

ほとんどの方が、

「玄関の匂い」

です。

ここは、とても重要な要素です。


「玄関がきれい」

あるいは、

「玄関が素敵な香り」

であれば、


お客様の印象は、


格段に良くなります。

そして、


実際に、リビングやベッドルームを見ます。


この時、最も大きな印象を与えるアイテムの一つが、


「クッション」


です。


クッションは、ほとんどの方が、


「柔らかいもの=リラックスアイテム」


と勝手に判断します。


つまり、

クッションを見た瞬間、


「ここはリラックスする場所」


と言うことを、無意識に認識します。


クッション以外にも、


「絵画」「紙」などのアート


なども、

この

「リラックスする場所」

へ誘導してくれますが、

やはり

「クッション」はダントツで、

この効果が高いです。


あと、子供向けですと、


「でっかいクマのぬいぐるみ」


も有効です。



では、今度は、クッションはどのように使うのか。

まずは、


「ベッドの上」

が定番です。



枕の前に1つ、ないし2つ、
ダブルベッドであれば、2−4つのクッションを置くのが定番でしょう。


またソファにも置きましょう。

その時は2色を色違いで置くのが定番ですし、
できれば、ベドには「高級感のあるクッション」を、

ソファは明るい色の2色を置く、


と言うことをお勧めしています。


ベッドは、白いリネンなので、

高級感がある方が、雰囲気・格が上がります。


ソファはリラックスする場所ですので、
できるだけ、暗い色は避けるべきでしょう。

しかしながら、汚れなどを気にすると、
茶色や紺色を選びがちです。

これでは

「リラックスできません」

しっかりと維持管理する前提で、
明るいクッション色を選ぶことを、

強くお勧めします。


基本的には、

この

「ベッドの枕前に置く」



「ソファ上に置く」


が基本です。


また応用として、あまり深くは言いませんが、



「アダルトアイテム」としての


「クッション」も実はメジャーに使われています。


こういったアイテムも混ぜながら、

自分のホテルのコンセプトやサービスにあった


「クッション」

を活用して、


「リラックスできる場所」


の演出をしてくださいね。


次回は、アイテム④「鏡」について書きますね。