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2022.03.26

旅館の雰囲気を変える3つのカラーと5つのアイテム ②植栽

こんにちは。

ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。


前回に続いて、「5つのアイテム」を紹介したいと思います。


2つ目は「植栽」です。

「植栽」って、
木? 花? 観葉植物? 草?

いわゆる「グリーン」です。


ここでは「人工植物」は、オススメしたくないのですが、
「本物」と合わせることで、
人工植物も手入れ面などのメリットがあるので、
一部紹介します。
ただし、「人工植物ばかり」は、
絶対にNGです。

トイレに「人工花」や、
よくわからない「プラスチックの蔦(つた)」
「廊下の端っこにある人工観葉植物」
など、あるホテル旅館をみますが、


「すぐに撤去してください!」


あなたのホテル・旅館の、

料理・設え・サービスなど、


「お客様が、それらを見た瞬間から、

宿の全てが、インチキ臭い、偽物に見える」


と言う状況になります。



さて、話を戻して、植栽での施設の魅力アップですが、

最も手軽なのは、

「観葉植物 + 照明(手持ちLED)」

です。

例えば、↓の写真のような感じですね。




このような魅力的なアクセントを、

施設の中に、複数、等間隔で設置することで、
施設の魅力は、一気に上がります。

ただし、いくつか懸念もあります。
維持管理についてです。

具体的に言うと、大きく3つの問題がよく起きます。
・水やり
・落ち葉管理
・虫の発生

私の個人的な考えですが、
水やりについては、
・フロントの午後業務
・落ち葉管理についても、同様に、フロントの午後業務
で良いと思います。

・虫の発生については、
ほぼ鉢皿に溜まった水と土の水による「コバエ」の問題が多いので、
以下のようなアイテムを活用します。



この維持管理も、基本はフロントで大丈夫でしょう。

どうしても、と言う場合は、
フロント以外のパブリックスペースについては、
清掃スタッフか施設管理スタッフにお願いすることになります。

維持管理は、どうしても手間がかかります。

そこで、ちょっとだけ活用したいのが、
「人工植物」です。

防臭防菌などの効果アイテムとしても活用されています。

これを「本物の観葉植物と混ぜ合わせて使う」と言うやり方です。

簡単に言うと、


「人工植物を活用することで、植物のボリュームアップを図る」


と言うことです。

例えば、壁には↓のような人工植物のグリーンウォールを設置して、
手前に、本物の観葉植物を置く、と言うような使い方です。






これ以外にも、

「シンボルツリーを設置する」と言うことも提案します。

例えば、私が、福岡北九州で関わったホテルでは、

ホテル名・コンセプトと
「ノアの方舟」が関係があったので、

約2mの「オリーブの木」をホテルの前に起き、
照明でライトアップして、
「シンボルツリー」として魅せていました。

お客様は、素直なもので、
やはり「木には癒される」と言うことでしょうか。

設置してから、カップル、女性グループ、

そして「赤ちゃん連れママ」が激増しました。


以上は、主にパブリックスペースでの話です。


では、次に、客室内です。

客室内は、ある意味

「お客様のプライベート空間」

です。

あまり個性的なものは、
好まれないことも多いです。

そこで、私がお勧めしているのは、

「流木アート」です。

流木でなく、「花の絵」とかでも良いのですが、
平面的なものは、あまり印象に残りません。

「印象を残しつつ」

「プライベート空間を邪魔しない」

と言うには

「流木アート」は、非常に使い勝手の良いアイテムになります。

例えば、以下のような感じです。



ただ、こんなものが置いてあるだけで、

「なんとなく素敵だな」

と感じてしまう、

「人間の感受性」と言うものに、

感動してしまいます。

さらに、「照明」などと組み合わせると↓



と言うような、感じになります。


これは、正しく「アート」ですね。

また、流木の良いところは、

「維持管理が簡単」と言うことです。


水やりも不要、虫も寄らない、

など、手間がかかりません。



海や川の近くの宿であれば、

一度、河原や海岸で探してみてください。

洗ってから、
1ヶ月程度、乾かせば、
もう、

「お部屋のオシャレアート」

になっています。



また、もし宿でワインなどを提供されているのであれば、

「コルクアート」でも良いです。




コルクアートを見ていると「キャラクター」にしがちですが、

このコルクアートは「無機質」を前面に出してください。



こういったことを、

楽しんで続けられる人が、
サービス業に向いてるんですけどね。

では、次回は、

「クッション」

について、書きたいと思います。