こんにちは。
ホテル旅館専門コンサルタントの坂本です。

早いもので、東日本ん大震災から11年が経ちました。

2011年3月11日は、私は、長野県軽井沢町で、
星のや軽井沢のレセプションマネージャーをしてました。
震災発生時は、ちょうどチェックイン直前で、
そこから、チェックイン誘導、キャンセル対応などなど、
大きな被害はなかったのが、
不幸中の幸いでしたが、
その後の、関東・東北の状況を見るに、
災害大国日本の現状をまざまざと見せつけられました。

約30年前にも、阪神大震災を、実家の大阪で被災しています。
大学が神戸の山奥にあったので、
長田区が火事で大変だったのも、リアルに聞いています（当時は電話で）。

もう20年以上昔から「ダークツーリズム」と言う、
特に大規模な人災、「負の遺産」を巡るツアーが世界的な潮流になっています。
例えば、ドイツのアウシュビッツ、アメリカのスリーマイル原発,

そして、広島・長崎の平和記念公園、ここにFUKUSHIMAが加わります。
人為的な原子力の力（いわゆる原子爆弾）を受けた国は、日本だけです。
そして、自然災害による原子力のメルトダウンを体験したのも日本だけです。

「不適切なコメント」と言われるかもしれませんが、
「世界中が学びたいコンテンツ」が日本には溢れています。
「世界中の子供たち、大人が、知りたい、知っておくべき」と考える、
話や体験が、日本には、溢れています。

しかし、残念ながら、うまくコンテンツとして活かせていません。
これは日本人としての国民性なのか、
とても残念です。

「自分ごと」なので「わざわざ話すことじゃない」
と言うのも日本人の美徳ですが、
今こそ「世界の平和を真剣に願うのであれば」
日本が経験してきた、この歴史・経験こそ、
真の意味で「世界平和に貢献できる、唯一無二のコンテンツである」
と言うことに、早く気づいて欲しいと思います。

長くなりますが、
私は、震災後、福島県南相馬のホテル支援に行きました。
ここでは、原発は「悪」でした。
その1年後、宮城県女川町のホテル支援へ行きました。
ここでは、原発は「神」でした。

「なぜ？」

これだけでも、この住民の認識の違いだけでも、
世界中が話を聴きたくなることです。

ここに、長崎・広島と結びつけることで、
すごいコンテンツになることを、
「世界平和のためにも」
真剣に考えて、プロデュースする必要があります。